ペリクリーズ わが、運命――血筋――尊い血筋―― 同じ重さの悲しみ――だと? そう言ったな?
マリーナ はい。王がわたしの血筋をご存知ならば、 こんな手荒なことはなさるまいとも思います。
ペリクリーズ かもしれんな。顔を上げて、こっちを見てくれ。 似ている――おまえはどこの国の女だ? ここらの浜辺か?
マリーナ いいえ。どこの浜辺でもありません。 と申しましても、空から降ってきたわけでもなく、 ごらんのとおりこの世に生まれてきた者です。