ペリクリーズ
話してくれ、おまえの物語を。

マリーナ
…………。

ペリクリーズ
もしもおまえの苦しみが、私の耐えてきたことの
千分の一にでも当たるとすれば、おまえこそ男で、
私は娘のように、それに甘んじてきただけかもしれん。

ペリクリーズ
王の墓を見つめる忍耐の像のようだな、その顔は。
さあ、おまえの親族はどういう人たちだ?
なぜそれを失った? 名前はなんという?
やさしい娘よ、私にくわしく物語ってくれ。