アーストロフ:だれもいないから正直いうけど、僕だったらこんな家にはひと月といられないよ。あの空気に息が詰まる。お父さんは本と痛風で頭がいっぱいだし、ワーニャおじさんは暗いし……、それに、あなたの義理のお母さん……

ソーニャ:あの人がどうしたの?

アーストロフ:……あの人はきれいだ。否定はしない。でもなにもしていない。ただ寝て、食べて、散歩して、まわりの世話になってるだけだ。ちがうかい? 働かない生活になんの意味がある?