妻:さあ、今日ももうすぐ陽が沈む。長い長い一日だった。背中が骨まで焼けるほど、暑くて重い一日だった。でももう終わりよ。砂丘と砂丘の間の窪みにひまわりのような大きなまあるい陽は落ちて、かわりに星たちが天の砂のように動きだす。行かなくちゃ。天の砂と地の砂が境をなくしてとけあう時刻。・・・・・・