セーザ あなたはペリクリーズ様ではありませんか? お声が似ておりました。お姿も。 嵐の話をなさっていませんでしたか? 誕生と死のことを?
ペリクリーズ 死んだセーザの声だ!
セーザ そうです、わたしは、 死んだと思われ葬られました。
ペリクリーズ 不死身のダイアナ様!
セーザ もうまちがいない、 涙ぽろぽろ流しながら、 ペンタポリスを船出したとき、 父があなたに送った指輪。
ペリクリーズ そうだった、ああ、そうだったな! 今までの苦しみがまるで戯れのようだ。 おいで、もう一度おまえを葬ろう、この腕の中に。