セリモン 尊いお方よ、 ダイアナ様に述べたことが真実ならば、 この方こそあなた様の奥方様です。
ペリクリーズ いいえ、尊師よ、 妻はこの手で船から葬ったのです。
セリモン この沖合いの海に、違いますか?
ペリクリーズ 確かにそうです。
セリモン あれは嵐の翌朝でした。 この方はこの海岸に打ち上げられておりました。 私が柩を開け、宝石に囲まれたこの方を発見し、 こっちの世界へと連れ戻して、 このダイアナ様の神殿へお預け申していたのです。