5幕0場

ガワア
マリーナは、
こうして悪所を抜け出して、
真っ当な家に身を寄せました。
歌えば忘れられぬ美しさ。
そこで良家の娘さんらは争って、
「どうか私を弟子にして、お礼はたくさんいたします」
ところがわれらが姫様は、それを全部あの、
浅ましい女将に与えてしまうのでした。