「ソライロノハナ」シリーズについて
「ソライロノハナ」は、能と狂言を題材にした現代劇の大好評シリーズです。
厳しい形式を守りつつ、現在も上演されている世界最古の演劇と言えば、能と狂言ですが、その物語の中には、じつは日本の演劇の原点となるような手法やテーマ、感性、構成が今もたくさんつまっています。
現代でも私たちはそこから(昭和20〜30年代に三島由紀夫が「近代能楽集」を書いたように)、新しい演劇の鉱脈をいつでも探り当てることができます。
「ソライロノハナ」は、そうした能と狂言の物語からオリジナル脚本を創作し、あるいは翻案し、幻想劇とコントとにそれぞれ仕立てて上演するシリーズです。
古典的な物語の枠組みを借り、日常の水平面を突き破る宇宙感覚をエネルギーにして、私たちによる「現代能楽集」を、つまり21世紀の日本の現代社会を逆照射するような普遍的作品をめざします。
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