身毒:そうです……。ボクは地下鉄に乗ったり、デパートで買い物をするのも平気だ……。他人の日常生活をとやかく言うには当たらない……。ただ不幸なことに、目明きには自分の日常生活の絵がまざまざと見え、ボクには幸せにもそれが見えないだけ……。見えない方がマシですね……。それは恐ろしい顔をしているに決まっているから……。

一服の長さ。異様なる沈黙。またまたゲームが始まる感じ。痙攣……。

身毒:ボクは、平気だ……。庭の草花に水をやったり、芝刈り機を動かしたりすることも……。恐ろしいことを見ずにやれる! だって、もう終わってしまった世界に花が咲き出すのは恐ろしいことじゃないか……。もう終わってしまった、世界の土に水を注ぐのは!