ペリクリーズ
おお。われらがダイアナ神。
その命を受け、ここに告白いたします。
われはツロの王、ペリクリーズ。
故国を捨て、ペンタポリスで妻セーザを娶りましたが、
妻は産みの苦しみのさなかに息を引き取りました。
代わりに生まれた女の子は、名をマリーナといい、
女神よ、今もあなたの処女の証しをまとう娘です。
クリオンのもとタルソに育ち、十四のときに、
殺されかかったところを運良くレスボスの地に運ばれ助かりました。
さらに運命は、その沖合いに錨を下ろしたわが船まで彼女を導き、
その胸に刻まれた記憶のおかげで、わが娘とわかったのです。