ライオン丸
いつのことだい?

マリーナ
わたしが生まれたときのこと。
あのときほど波も風も騒いだことはなかった。

マリーナ
縄梯子にのぼる船乗りが波をかぶって消えてしまう、
「おーい」と誰かが叫ぶ「行っちまうのか?」

マリーナ
舳先から船尾へ、誰も彼もがずぶ濡れになって駆け回り、
水夫長は笛を吹くし、船長は叫ぶし、三重奏の大混乱だったって!

ライオン丸
うわああー!