2幕4場

貴族たち
ああ、ヘリケイナス様!

ヘリケイナス
断る! 名誉にかけて!
――よいか、耐えるのだ。
ペリクリーズ様を愛しているなら耐えるのだ。
おまえたちの申し出を聞くことは、
この身をやすらぎのない苦しみの海に投げることだ。
せめてあと十二か月、王の不在を耐えてくれ。
それでもお戻りにならぬ時は、
この老骨に鞭打ってでも、お前たちの望みを汲もう。