ペリクリーズ
(傍白)この王は、写真の中の父上そっくりだ。
父もかつてはこのように栄光の中にいた。
王侯貴族が惑星のように玉座を囲み、
その中心で太陽と崇められていた。
淡い光の星々はその光にひれ伏して、
まともに見ることすらできなかった。
それにひきかえ息子の俺は、夜のホタルだな、
闇では光るが、日なたに出れば無にひとしい。