ときどき出てくるストーリー「花占い」作:E. オールビー
 彼:程島鎮磨  彼女:高村志穂

彼:(下手に現れ)ねえ、俺のシャツどこ?

彼女:(無視して観客に)でね。その子、それをあたしの胸につけたの……飾ったの。その子の言い方で言えばね……この左胸の、ちょっと下の方に。だから……ちょうど真上に。(左手のバラでやって見せる。以後そのまま)

彼:(舞台を横切りながら)シャツ!

彼女:あたし、こう首を傾けてたんだけど、体温であったまっちゃってて、やっぱり匂うわけ。そしたら……そこにもう一人男の子が、テーブルに現れて、立ったまま、あたしを見下ろすの。なんだか……傷ついた顔で。

彼:(右往左往して)ねえ、シャツだって。