ローラ:やさしくね。光にかざしてあげてみて。この子、光が大好きなの。

ジム:(ろうそくの火にかざす)

ローラ:ね、この子の中で、光がキラキラしてるでしょ。

ジム:ホントだ、キラキラしてる!

ローラ:依怙贔屓はよくないんだけど、あたし、この子がいちばん気に入ってるの。

ジム:これ、なんて動物なの?

ローラ:頭に角が一本、わかる?

ジム:ユニコーンだ!

ローラ:そおおおお!

ジム:ユニコーンて、でも、現代では絶滅した動物だろ?

ローラ:そうなの。

ジム:かわいそうに、さびしいだろうな、こいつも。

ローラ:うん、でも、文句は言わないの。ほかの、角のない馬たちといっしょにいるから。けっこう仲良くやってるみたい。

ジム:そうなんだ。