男4:(声だけ)ジョバンニ……、そこから街が見えるかい……? それがお前の街だ……。お前はそこに帰ってきたんだ……。もうだいぶ夜も更けたから、家々の明りも消えはじめているだろうが、お母さんと姉さんの待っている家の灯は、まだついている……。そこへお帰り、ジョバンニ……。もちろん、帰りにあの牛乳屋へ寄って、牛乳を一本、もらってこなければいけないよ。それを持って帰った時、お前の旅は終わるんだ……。