作家:じゃ、僕はこれからちょっと、行くところがあるから。

編集者:ど、どちらへ?

作家:いや、ちょっと。

編集者:俺も行く。お供しますよ。

作家:いいんだ。一人で、行くから。僕は一人で……その方がいい。

編集者:そんな……先生……!

作家:頼むから、一人にしていてくれないか。

編集者:ああ、どうして……なんで……なんでそんなことを……いやだ! いやだ!

作家:頼むから……