公家3:かようなことが幾度おじゃりましたか。

三人、つくづくと顔を見合わせて、ばさりと、扇子を開いて、

 (客に)今になって思えば、大殿様の良秀を御覧になる眼は、それにつれ、だんだんと冷やかになっていかれたようでおじゃりまする。