妻:あとのことは私が何とでもします。家のことも、子供たちのことも、いいようにしますから、あなたは何の御心配もなさらずに、さっさとお往きなさい。
 でも、往くのだったら、こんな情けないやり方は、しないで! ねえ、しないで!

作家、頭を床にすりつけんばかりにうなだれて、

作家:……すまなかった……すまなかったよ……すまなかった……