能と狂言を遊ぼう!

当サイトでは、
フツーの演劇人のための「能」と「狂言」の遊び方の一例として、現代語訳を試みました。
(訳しただけでなく、いくつかは実際に上演もしました!)
劇構造の形式はできるだけ原曲を生かしつつ、今様のお遊びも入れてあります。

「能楽」などというのはおこがましいのですが……。

コンセプトは折口信夫氏の以下のコトバです。

 ――劇としての「能楽」の台本と言ふべき「謡曲」を、文学としてとり扱ふのに異論はない筈です。其れが、形式美に享楽の中心を置かれていたのは、昔の事と謂ってよいと思ひます。その点から見れば、実に「謡曲」位、きれぎれの錦のつぎはぎの様な多くの破綻を示してゐるものも、少いと申さねばなりません。だが、その精神に到ると、もつと作者の意図以上に、この国の長い芸能の歴史によつて胚胎せられた、「文学」的なものがあるのです。最小限度に見つもつても、脚色とか構造とかの上に、戯曲的手法が相当に尽されてゐます。私の、謡曲を文学とする所は、その点にあるのです。

 また、「能は「ミュージカル」です」という別役実氏のコトバにも励まされました。

 少しでも多くの方に読んで、そして演じて楽しんでいただければ幸いです。

演劇集団LABO! 一同