米国のサッカー

しかし、国際舞台でリアクションサッカーが全盛なのは今大会に限った事ではないけれど、予選でオランダやユーゴが敗退した辺りで、その布石は十分にあったのかもしれない。

昨日米国がベスト8入りを決めたが、僕は明らかにあの国に嫉妬している。
今大会米国は、世界一のデータ分析を自負する情報戦略をしいているそうだ。
日刊スポーツが採用しているoptaというシステムも米国のもので、数値になりズライスポーツであるサッカーを、あらゆる角度から数値化して分析するシステムだ。
米国はそうやってバスケやアメフトで成功しているし、バレーボールなんかも五輪で勝つときは徹底的な情報戦略だ。
別にバスケやアメフトには興味ないから勝手にやってくれって感じだけど、フットボールの現場にもそうやってアメリカ的な論理が入ってくるとなると、ちょっと抵抗したい気になる。
何せ徹底した米国は強い。必ず結果を出してくる。
欧州の列強がこれを脅威に感じてくれているかどうかだが、取り敢えず頑固なゲルマンサッカーがどう料理するのか、見物だ。

とはいえ、我がサッカー後進国日本も、今後更に列強に伍して行くためには、情報戦略も重量な要素だろうから、参考にすべき点ではあるだろう。
実際五輪では米国に負けているし、今後の強化を考えていけば米国と定期戦を組むのもいいかもしれない。
それは米国にとっても悪い話ではないだろう。

せっかく日本はブラジルサッカーの影響を受け(実際欧州人にずっと教えてもらってる割にはカウンター戦術のオプションは少なく、むしろ中盤からパスで組みたてるサッカーが土台だし)、人的支援も大きく受けているのだから、今の組織サッカーに適度な情報戦略をベースに、攻守に個人技の入りこむ余地を今よりもう少し広げていく。
と、同時にちょっと矛盾するけど、カウンター戦術のオプションも持っておくべきだと思う。

つまるところ、「日本のサッカー」として目指すところは、「融合」ではないかと思うのだ。
組織と個人、アタックとリアクションのバランスが取れたサッカー。
とても日本らしい気がする。
AとBのいいところを発展させてCという商品を組み合わせて市場を席巻していった日本らしい気がする。
悪いプランではないと思うのだが。

追伸:嬉しいハナシ。

こんなメッセージ発見。
アイルランドサポーターのページより。

全てのアイルランドサポーターを代表して、ホスト国である日本の
素晴らしい歓迎と好意に感謝します。
そして、W杯決勝で日本に戻ってくる事を願っています。
では、その時まで、good-bye!

On behalf of all the supporters of Ireland we would like to thank
our hosts in Japan for their wonderful hospitality and friendliness
and we hope to be back soon for the World Cup final.
Until then goodbye.

ソースは↓
http://www.soccercentral.ie/japan.asp

嬉しいじゃないか!



2002/06/18
From:甲斐智堯

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