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さあて、日本人人質事件から端を発した「自己責任」論も、日々ニュースが流れ、新しい週刊誌の号も溢れ、話題がそこに触れていないのを見て取ると、世間ではそろそろ飽きてきているようである。やれやれ。
やれやれ、だ! まったく!
すべて他人事なのだ! バカヤローだ!
当の若者たちが、そのことでどれほど苦しんでいるのか、そんなコトはおかまいなしなのだ。
解放の人質3人、批判でストレス増大 医師所見 「早期会見で障害回避を」 2004/04/22 09:30
イラクの日本人人質事件で、十五日に解放された高遠菜穂子さん(34)、今井紀明さん(18)、郡山総一郎さん(32)のカウンセリングに当たった精神科医、斎藤学・家族機能研究所代表は二十一日、三人が事件だけでなく、批判的な世論からも強いストレスを受けていることを明らかにした。
北海道新聞の記事だ。このニュースは全国紙にはないようだ。
その結果「特に高遠さんは『世間を敵に回している』との思いが強く、精神的に不安定。他の二人も『会見に応じるなら三人で』との意向が強く、人前に出るのが難しい状況だ」と説明。懸念される心的外傷後ストレス障害(PTSD)については「今はまだ急性ストレス障害の段階。今後、PTSDに至るかどうかは、周囲の対応次第だ」としている。
「自己責任論」にのぼせて、人質となった若者とその家族を中傷する人々は意外に多い。おそらく心情的には、日本人の過半数を越えるかもしれない、そんな勢いだ。いや、勢いなんかないのだ。来週になれば、そしてゴールデンウィークのバカンスをそれぞれ満喫すれば、その後には、いったい何があったのかすら忘れてしまうだろう。それが、世論というものだ。愚かだ。愚か過ぎる。そんな愚かな世論なるものに任せている民主主義とはナント恐ろしいものだろうか。
今回の人質事件について、僕は普段から新聞とネットの活字=文字情報しか知らない(知ろうとしない)人間として、映像メディアの流した「感触」なるものを知らない。
ただ「自己責任」なる言葉が政府から出たのを知ったときに、「許せねえ!」と思い、またそういう「論」が堂々と出てくるところには、世論もあることを感じ、これは人々の意見が分かれているかも、と思って、LABO!のみんなに「どう思いますか?」とメールで聞いてみたのだった。すると、案の上だ、意見は分かれる、分かれる……。
情報は溢れ、人は情報によって判断が変わる。
にもかかわらず、真実と誠実さをもった確かな情報は、探さなければ得られない状況にあるのかもしれない。
以下は、4月22日現在、新聞社、通信社のHPにおける「人質事件特集ページ」のアドレスである。ぜひ、見比べてほしい。
●共同通信社
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2004/hostages/
(各地方紙のうち、意識の高い地方紙はトップページでこれをリンクしている)
●北海道新聞(ある意味地元、いちばん詳細だ)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?j=0071
●朝日新聞
http://www2.asahi.com/special/jieitai/houjin.html
驚いたことに、毎日新聞も、読売新聞も、もうすでに特集ページは消去されていた。はじめからなかったのか?
●報道系ではないが、このサイトもぜひ見てください。
http://www.creative.co.jp/
(別の意味で真剣さを持っています)
情報の細やかさがまったく違うのがわかると思います。
それぞれ意見はあるとして、自分がどんな情報によって、その意見を持ったか、あらためて考えるのも大切ではないかと思うのです。それをどのような個々の思想でもって判断したか、それを本当は問いかけたいのですが。
それは今や高望み。ホントに高望み、だよ!
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