2004.November

11月11日(木)

 あたたかい秋が続いて、久しぶりの雨が夜になって降った。
 やっと、ほとんど芝居の後遺症から抜け出た様子の心持ちだ。

 すっかり、ぐうたら人間になってしまった。
 弟が実家に帰ってしまい、犬と二人暮しになって、なんか、7年振りくらいによくテレビを見ている。

 それでも、少しずつ勉強も始めている。ストリンドベリだ。
 19世紀末から20世紀初めにかけて活躍したスウェーデンの劇作家。
 ストリンドベルヒともストリンドベルグとも言われ、現在どれがスタンダードなのか、よくわからないくらい、今では忘れられた作家だとも言える。最近ではtptが「債鬼」とか「火あそび」とか「令嬢ジュリー」とかやったけど、見てないし、あとはぜんぜん上演なんか聞かないような作家だ。よって、出版されている翻訳本も古く、ほとんどは戦前のものしかない。それも極く限られた図書館にしか全集はないくらいだ。
 それを、旧かなづかひと、妙に丁寧で古臭い日本語に四苦八苦しながらいろいろ読んでいる。

 で、なんか頭の中がこんぐらがっている。

 テレビを見ながら、ストリンドベリを読み続けること。
 今の日本に毒されながら、想念を、濃厚な、女への不信感に満ちた世界へと旅させること。
 それぞれにそれぞれが照らされて見えてくるものがある。


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