|
コホン、コホン!
さて、稽古がはじまった。 日常的に、ひんぱんに稽古をしているのでないLABO! の稽古初日はいつも、心と体がおぼつかない。さぐりさぐりにコトが進んでいく。 いつものアップの後、ストップ・スロー、それからアンサンブル。歩行。摺り足。狂言的な表現。声のアンサンブル。コーラス隊(地謡)のイメージ。シテの風景化……。やったのはそんなところ……。立ち稽古のための下地つくりである。9日までは、一週間こんなペースで進んでいくだろう。筋肉痛が限界を超えて、自在に動き出すピークを探る。スポーツ選手の自主トレと同じだ。 声の表現は難しかった。 Sに言ったこと、「あなたは、自分が表現するものが舞台のすべてだと思ってはいけない。たとえ、あなたがKという役をもらったとしても、この「能」のなかでは、Kという役を表現するのは、あなただけではない。コーラス隊(地謡)も含めて、空間全体がKを表現しているのだ。だから、ひるがえって、自分も含めて、空間全体がどう見えているかを考えてほしい」 Rは腹を壊した。風邪ウィルスに腸を犯されたらしい。これで奴の処女も終わりだ。
|