無事、終わりました

 ホントは終わってないんだけどね。一応、第2次審査のための公演が終わりました、という報告です。(このあと、審査発表があって、もし最終選考に残れば、また利賀に行って上演しなければなりません!300万を賭けて……)

 利賀は静かな里でありました。
 朝晩は寒いくらいで、都会の極署を避け、快適な毎日を過ごすことができました。もっとも、みんなは過度の疲労で体は死んでしましたが……。

 上演終了後、ボルカノという即席バーで、審査員のオジサン方と話をする機会があったのですが、おおねね好評で、あんまり好評なので、嘘臭いというか、気味が悪いのですが、もしかしたら……、があるかもしれません。しかし、安田雅弘氏と宮城 聡氏からは鋭い質問攻勢にあって、僕は四苦八苦したのでした。それに大御所の鈴木忠志氏はほとんど何も言わずに消えてしまったのでした……。

 安田氏の質問:『卒塔婆小町』は中盤の鹿鳴館のシーンが重要だと思うんだけど、あなたはどういうイメージで演出したの?

 JIN:うーん。イメージというと……、なんにもないですね。でも、「俗悪」な場面ということでしょうか?

 安田:じゃあ、「俗悪」というのがあなたのキーワードだったわけだ。

 JIN:まあ、はい、そうですね。

 安田:たしかに「俗悪」なところはありましたね。

 JIN:あの、小町の台詞にもあるんですが、「昔、俗悪でなかったものはない、すべて時が経てば、俗悪でなくなる――」というのは、ホントだと思うんですよね。この『卒塔婆小町』というのは1950年代の作品ですが、当時は公園でいちゃついているカップルというのはかなり不謹慎で、俗悪だったんだと思うんです。でもいまや当たり前の風景です。僕は、それでは、今ならなにが「俗悪」なんだろうと考えました。

 安田:そうかなあ。今だって、公園でイチュイチャしてるのはあまり気持ちのいいものじゃないよ。

 菅 孝行:いやいや。昔はそんなことはなかったんだよ。

 と、安田氏と菅氏の議論――。
 そんな感じ。

 宮城氏の質問というより意見:堀内クンの演出は前回もそうだったんだけど(宮城さんは『ソライロノハナ』も見てくれている)、すべてモデラートだね。中庸の中におさまって、極端ということがないね。シーンにしても、同じようなテンポで続くんだよね。

 真澄+平川:それはいえるよね!

 JIN:ハハハ。

 宮城:若いんだからさ、中庸は難しいんだから、もっと極端なこともしてみたら?

 JIN:……。

 安田:それじゃ、極端て、宮城さんなら例えばどんなことです?

 宮城:いやいや僕のことはいいんだけどね……。

 そんな感じ。

 でも、まあ、とにかく照明操作をしてくれた松岡クンの「いあや、いいですねえ、演出家同士サシで話ができて、有意義ですよね。いいなあ、ここにずっといたいなあ」という感想に尽きるのでした。

 jin
2001.08.08


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