Dotoo「もの申す人」を見て。
ボクは福田卓郎サンに、あえて、切に、お願いしたのは、「人間てなんだろうか?」と問うてみてください、というコトだ。 別の言い方をすると、都合良く、事件を起こさずに、物語を進めてみてはどうだろうか、というコトかもしれない。 ダレダレが結婚すると言い出す、ダレダレが家を出ていくと言い出す、ダレダレが帰ってくる、ダレダレが不満をぶちまける。ダレダレが……。ダレダレが……。ダレダレが……。ダレダレが……。 おそらく人生というものは、事件のなさ加減でもって成立しているのだ。 それが「人間」じゃ! と、あえて、卓郎サンにはいいたい。 また、別の言い方をすると、話を「イデオロギー」でもってまとめるな! ということである。 人は、家族も会社も、自由も平等も、命も死も、文明も自然も、アメリカもイラクもみんな大切に思って、捨てられずに生きているのだから。 まあまあ、お話の世界なんだから、そう固いこと言わないで、と言う向きもあろうが、だったら、こんな戦中戦後の話はやめてもらいたい。子供にとってだけでなく、大人(と自分で思っている)ボクらにとっても、冗談ではすまされない要素があり過ぎる。 以上、脚本のコトに関してだけ。一言、言った。 2002.05.07 |